時々、「ヨードは天然物質ですか?」と聞かれることがあるのですが、そもそも「天然物質」の定義があいまいです。
天然の原料を精製して得られるという意味では食塩と同じです。
鉄とか酸素、あるいは炭素などと同様の「天然資源」とお答えするのが最も適切かと思います。
日本のヨードは地下水(かん水)に含まれるヨウ素塩より精製しています。
地球上では比較的少ない物質で、希少元素に分類されます。
日本はヨード産出量世界第二位、埋蔵量は世界一で数少ない輸出できる資源です。主産地の千葉県をはじめ、ヨードを含む温泉も各地に見られます。
ヨードは人体に必須のミネラルであると同時に、様々な性質を持ち、色々な分野で幅広く使用されています。
身近なところではヨードチンキやうがい薬が挙げられます。
ちなみにヨード卵はニワトリにヨードの多い飼料を与え、卵にヨードが含まれるようにした商品です。
日本では、海草や魚介類を良く食べるため、不足することはまずありませんが、内陸の国々ではヨード不足が健康に深刻な影響を及ぼします。
千葉県では,モンゴルのヨード欠乏症対策支援として平成8年から5年間ヨードを食用に無償提供しました。
| 概要 | 備考 | |
|---|---|---|
| ミネラル | 体内のヨードの大半が甲状腺に貯蔵、必要に応じホルモンとして放出される。 発育、中枢神経系の機能維持、などに関与する。 欠乏すると甲状腺肥大、肥満症、むくみ、疲れなどの症状、長期に過剰に摂取すると稀に甲状腺異常を引き起こす。 海藻類、とくに昆布に多く含まれる。 |
ダイエットや美肌、毛髪についても注目されることの多いミネラル。 栄養補助食品や食品添加物の原料にも用いられている。 日本人は食生活上十分に摂取しており欠乏症は見られない。 |
| 除菌 | 多くの細菌・ウィルスに対し有効で、即効性がある。 | 刺激性が低く、幅広く使用されている。 |
| 工業用途 | 写真感光剤、触媒、安定化剤、液晶表示板の偏光フィルムなど多くの分野で使用される。 | 酸化剤、還元剤両方の性質を持ち、反応中間体としても利用される。 |
| 温泉成分 | ヨードは温泉法に定められる成分の一つ。 塩化物泉に分類される温泉に見られる。 |
ヨードの産地、千葉、新潟、宮崎をはじめ全国にヨードを含む温泉がある |










